こんにちは!研修講師を育成して早や40年!今井尻由利子です。
実は、私が40年間、講師育成をする中でずっと大切にしてきた、“ある習慣”があります。 今回はそれをお伝えしようと思います!
それは、講座前に講師と交わす、たった2秒の“ハイタッチ”。
「イェーイ!ハイ、バッチリ!」と声をかけながら手のひらを合わせるこの瞬間に、 驚くほどたくさんの“今”が伝わってくるのです。
なぜ、ハイタッチからそんなにたくさんの情報がたった2秒で読み取れるのか? 今日はそんなお話をさせてください。
講師育成の一般的な流れというと、育成対象の講師が実施する研修に私がオブザーバーとして参加し、その後、必ずフィードバックを行います。
オブザーブ前に、実は非常に大切な“2秒間”があるというわけです。
ハイタッチの手の触れ合いで信頼関係を築く
研修前によく行うことといえば、講師への問いかけです。
●今日は何を意識して進めますか?
●今日のゴールはどこに設定していますか?
これらは、講師のスキルの推移を把握するうえで、欠かすことのできない大切なプロセスだと考えています。
しかしその問いかけだけでなく、私が必ず行っている、とても大切な取り組みがあります。それは・・・
講師の方とのハイタッチです!
●イェーイ!ハイ、バッチリ!
●イェーイ!では○○さんらしくやるよ!
●ハイ、落ち着いて!
などと声をかけながら、手のひらを合わせます。
このとき、手のひらから伝わってくる感触を通して、言葉にはできない多くのことを感じ取れるからです。
相手の手の温度感一つから感じられるもの
研修前に講師と交わすハイタッチ!
手のひらの感触を通して、言葉だけでは伝えきれない多くの情報や感情が伝わってくるものです。
たとえば、相手の手の温度一つをとっても、「緊張してるかな?」「興奮してるのかな?」といった、緊張や高揚といった内面の状態が垣間見えることがあります。
また、手の感触から手荒れを感じた場合は、ストレスを抱えているのかもしれない、と想像したりします。
過去にはこんなことがありました・・・
私の手をいつまでも離さずにじっと見つめて微笑んでいるだけの講師。
その笑顔の奥にある想いを推し量りながら、私もまた笑顔を返すだけでした。「わかってるよ」と心の中でそっと語りかけるような時間でした。
また、ハイタッチの瞬間に、ギュッと手を握り返す講師からは、揺るぎない自信のようなものが伝わってくるように感じます。
そして不思議なことに、このように手の感触から感じ取れるものは、講師とのお付き合いの長さに左右されないようです。
たとえば、お付き合いの長い講師の方は、研修の様子だけでなく、日々のさまざまな状況も拝見しているからこそ、そうした手の感触から何かを感じ取るのは自然なのかもしれません。
しかしお付き合いの短い講師であっても、その一瞬のハイタッチから、言葉にはできないさまざまな感情が伝わってくることがあるのです。
多くの研究によると、体の触れ合いは、“愛情ホルモン”とも呼ばれるオキシトシンの分泌を促したり、安心感を覚えさせたりする効果があると言われています。
だからこそ、研修前のほんの一瞬のハイタッチという体の触れ合いは、言葉を交わす以上に、講師との信頼関係を築き、安心感を与えるという、意味のある行為なのかもしれません。
お付き合いの長さとは関係なく、手のひらが触れ合うほんの一瞬に、その人の内面全体が表れるのかもしれませんね。
研修講師はスポーツのように体を動かして教えるのではなく、言葉で教えるプロです。そのため、言語化は非常に重要なスキルです。
しかし、この研修前のハイタッチの瞬間は、私が40年間講師育成に携わる中で、言葉では言い表せないほど大切な時間に感じています。
それは、言葉を超えた、人と人との繋がりを確かに確認できる、かけがえのない瞬間だからです。
これからも、このハイタッチを大切にしながら、講師の方々の成長を、その手の感触と共に、温かくサポートしていきたいと考えています。
最後まで読んでくださってありがとうございます😊
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